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■第四回お香を聞く会 ご報告■

第四回のテーマ:伏籠(ふせご)、「花蔭香」

 

「今日の主題は山桜」

 

第4回お香を聞く会が4月18日(月)に開催されました。大震災の影響で一ヶ月延期されたのですが、56名の方にご参加いただき、心が安らぐ時間と空間を楽しませていただきました。今回も最初に香道直心流のみのお手前である伏籠(ふせご)をご覧いただきました。黒方(くろぼう)の香りが桜の振袖に移って行きます。午後は山桜をテーマにした「花蔭香」で50人の方にお香を当てていただくことになりました。お香はまず、3種類「さざなみや」「志賀の都」「山桜」を試しに聞きます。それ以後、出てくるお香がどれと同じかを当てるのです。まったく違うお香も一つ入って来ます。各25名づつ二つの席に別れたのですが、両方の席で仲良くお二人づつお当てになりました。昼食もおいしくいただき、香席の後は抹茶をいただきました。金沢から取り寄せられた和菓子「山桜」に、記念品は万緑窯で作られた青磁色の小皿でこれも桜と「桜づくし」のお香の会でした。たくさんの方から感想をいただきましたので、ここでご紹介をさせていただきます。


万葉荘の大広間で
伏籠の始まり




灰手前(香炉を作り始めます)


3月11日、突然の東日本大震災の後、日本中が悲しみに包まれ、自粛ムードが広がっていった。人々は旅行を取りやめ、どこの集会も中止、延期となっていった。計画停電もこれに拍車をかけて、日本経済が沈没してしまいそうだった。3月18日に予定されていたこの会も、延期を余儀なくされた。まだまだ自粛ムードの消えない中で4月18日、やっと開催されました。
冒頭で高木瑞香先生が「私たちは自粛するのでなく、しっかりと経済活動を行い、その勢いと元気で被災者を支援すべきだと考えています」と開催の趣旨をお話されました。私は大きく拍手をしたい気持になりました。万葉荘と先生方の英断に敬意を表します。そしてそして伏籠のお手前が始まりました。道具を運び出し、香炉の灰を整え、香を焚き、籠の替わりの柵を持ち出して立て、着物を掛け、裾を整える。この一連の動作をお二人の先生が同時に行う。見事に息が合い、優美な動きの中にキリッと力強さがあり、黒方の高貴でふくいくとした香りと共にうっとりと見入ってしまいました。ひとりとしての動作も複雑で難しそうなのに、常にもう一人の先生の動きを感じ気を合わせていくこのお手前に、"和する心"を感じました。午前の部が終わり、昼食の後、午後は桜の花の唄にちなんだ組香が行われました。




香炉ができあがりました


平忠度の歌二首
●さざなみや 志賀の都は荒れにしを 昔ながらの山桜かな
●行きくれて 木の下蔭を宿とせば 花や今宵の 主ならまし

二首目の唄は箙(えびら)に結わえてあったとのことで、辞世の句と思われ、死に直面していながらもこんなに素敵な唄を詠めるという平常心に感服してしまいます。
平安の昔を偲び、源平の戦いの時代に思いを馳せながら、穏やかでゆったりとした一時を過ごすことができました。お香の香りは当てられなかったけれども、豊かな気持ちにさせていただけた一日となりました。ありがとうございました。次回がまた楽しみです。(I.H)


伏籠を広げています

以前よりお香には興味を持っており、家で玄関に焚くなどしておりました。今回、初めて本格的な会に参加させていただき、残念なことに全く当てることはできませんでしたが、日本の伝統的な文化の一端に触れることができ、感激しています。また、お食事もおいしくいただくことができました。(S.K)


伏籠
(水盤には湯が入っています)

参加するまでは不安があり、もっと敷居が高いものかと思っていましたが、思ったほどではなく、参加して大変良かったです。開始して、音楽が流れてくると知らないうちにお香の世界に、惹きこまれていきました。お香は万葉荘の落ち着いた雰囲気にマッチしていると思います。椅子に座っている人が多くて安心しました。この内容で食事もついて6千円では安いと思います。7~8千円でも良いのでは。もっと色々とPRすればもっと客が来ると思います。食事も美味しかったし庭で散策できるのも良かったです。(A&M.H.)


着物(振袖)を持ち出します

湯河原で開かれた香道の会に参加してきました。久しぶりの遠出でした。「伏籠(ふせご)」というのは着物にお香を焚きしめるお手前なのですが、瑞香先生のひとつひとつの動きがピシッと美しく、見とれながらも心地よい緊張感に包まれました。終了する頃には、ほんのりとよい香りが漂いゆったりと幸せな気分に…桜模様の着物も華やかです。午後は「花陰香(はなかげこう)」と名前のついた組香(香りを聞き分ける遊び)に挑戦。「さざなみや~~」の歌のタイトルは「故郷の花」だそうです。意味が心に沁みました。ふるさと、っていろいろな意味で今のテーマだと感じます。私は3つのうち、ひとつしか当てることができませんでした。かなり難しかったです。最後に桜のお菓子とお抹茶を頂き、桜模様の小皿のお土産をいただいて終了でした。桜づくしの幸せな一日でした。(M.H)


伏籠に掛けた着物を整えます

4月18日に参加させていただいたお香を聞く会はとても楽しかったです。お香を聞くというのは知っていましたが、お香に関しての基本と言うのは知らずに今までお香を使っていたので、楽しい時間でした。普段、こういったことを体験する機会はめったにないため、また、こういった機会があれば参加させていただきたいと思います。(M.K)


お終いのご挨拶

56人も入った大広間で静かな空間。師範の方々のご作法に見入ってしまいました。畳の上を歩く音に思わず、現実の世界を離れて夢の中にいるような気持になりました。師範の皆様の静かで無駄のない動作を見習いたいと思いました。(K.K)


昼食の「千歳」膳

毎日、慌ただしく過ごしている日々の中で初めて自分で着物を着て参加したお香の会は何もかも感動的でした。伏籠の手前は部屋中、静寂さが漂う中、期待に胸はずみ、参加者全員の視線が集中し、緊張感がありました。お手前は優雅な舞でも見ている様でした。日常の喧騒を離れて、平安時代にタイムスリップし、お姫様にでもなった様な気持ちで楽しい一日を過ごさせていただきました。ありがとうございました。(S.S)


香炉の持ち方、
香の聞き方の説明

二つに分かれていたので、初心者のグループと二回目以上のグループとした方が良かった。(木本を知りたいひとも多かったのでは?)思った以上に楽しめました。食事もおいしかったです。(K.W)→今回50人のお客様の中で40名弱が初めての方でしたので、そのように分けることは難しかったのですが、今後は初めての方にはもう少し説明を加えたいと思います。(瑞香)


香炉が正客に出されました

今日は表彰状を頂きましてありがとうございました。私は老眼鏡がないと字も読めず、家では家内から耳が聞えず補聴器を付けなさいとうるさく言われ、一番苦手な「匂い」の鼻が私の劣等感の代表でした。ところが今日は優越感に浸って帰宅しています。瑞香様のおかげです。ありがとうございました。瑞香様の解説は香道の世界に引き込む力がありました。やはりご説明があるのとないのとは大違いです。私は補聴器をつけるべきだったかもしれませんが、マイクで解説があったらもっと良かったかも。それは50名もの参加者だったからでしょうね。それから中澤紫香・香元の手さばき、指さばきにうっとりしました。無駄な動きがなく、さりげなさの中に伝統的な「型」を感じました。あれは超高速映写機で撮りたい動きでした。7/7の七夕香には彦星役でお世話になります。(N.T)

参加者のお答えを発表

伏籠のお手前を拝見するのは初めての事で、「黒方」の香を聞きながら優雅な一つ一つの所作に感心させられ、日頃の忙しさを忘れさせてくれました。また、「山桜」をテーマの「花蔭香」は香木を聞きわけるのはなかなか難しいものがありましたが、心安らぐひとときで楽しかったです。和歌なども踏まえて、勉強すればより一層楽しさが増すのではないかと思い、改めて日本文化の奥深さに感慨するものがありました。万葉荘のお昼食もおいしくちょうだいし、万葉釜で焼成された小皿をお土産に行く春の至福の一刻を充分に堪能いたしました。(K.T)


参加者全員へ記念品の
プレゼント

落ちついた気持でお香を聞くことができました。普段は時間との戦いで気持に余裕がありませんでした。今後は気持に余裕を持って仕事をしたいと思います。お香を聞きわける遊びは見事に外れてしまい残念でした。次回は是非当ててみたいです。当初は何の知識もなく不安でしたが、皆様と楽しませていただきました。(T.A)


伏籠の後ろで瑞香師範を囲んで

次回は7月7日(木)「七夕香」を行います。

織姫と彦星とにわかれて、お香を当てるたびに天の川を進んでいくという楽しい趣向です。初めての方もお気軽にご参加ください。

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