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■第五回お香を聞く会 ご報告■

第五回のテーマ:伏籠(ふせご)、「七夕香」

 

「七夕香」のために
手作りした星と駒(星のピン)

 

今回は七月七日の七夕の日に「七夕香」を行いました。準備に時間がかかるため、高木瑞香師範を始め、三人の先生方は前の日から万葉荘に泊まられて、準備をしておられました。瑞香師範の香道教室のお弟子さんも助っ人にかけつけて、ピンに星をつけて駒を作ったり、天の川の布を張ったり、星をちりばめたり、糸を張ったり、大変な準備だったようですが、楽しそうでした。黄色い紙で星を作るから「はさみと鉛筆を貸して」と言われ、届けに行った万葉荘の従業員は「わたしも一緒に作りたい」と思ったそうです。万葉荘では七夕飾りを会場に用意しました。竹は当日の朝、万葉荘の従業員の竹林から切り出し、七夕飾りも万葉荘の従業員やその家族が作りました。当日の参加者には、受付で短冊に「願いごと」を書いていただき、香席が始まる前に笹につりさげました。前日から準備をしておられた先生方は古式にのっとって、「梶の葉」に願い事を書いておられました。今回はお客さま40名の定員のところ、46名ご参加いただき、少し窮屈で、香炉が回るのも遅くなってしまいましたが、みなさま楽しんでいただけたようです。残念ながら、今年の七夕香では真中で出会えたカップルは一組もいなかったので、早速来年も「七夕香」を開いて欲しいという希望が出ています。来年も楽しみです。写真には載っておりませんが、昼食はミニ会席で、記念品は笹の柄の小皿(万緑窯製)でした。それではお客さまの感想をご覧ください。(万葉荘)


七夕飾り
短冊に書かれたお客様の願い事




梶の葉に書いた願い事
「これからも楽しいお香の会が万葉荘でできますように」


本日は大変楽しい一日を過ごさせていただきありがとうございます。初めての経験でした。聞き香も楽しくゲーム感覚でできました。人数が多くて最後まで届くのに時間がかかり、最後の人まで聞けるかなと思いました。伏籠も大変優雅で楽しい手前ですね。ぜひ、また出席させていただきたいと思います。(KH)



日本の文化は礼儀作法を重んじていて、香道はとても静かで雰囲気はとても良かった。七夕香は結構楽しかった。(RM)




「七夕香」の説明をする
高木瑞香師範


まったく知識のないままに、初めて、お香を聞く会に参加させていただきました。今回は、七夕にちなんだ香当て競技で、初心者にはゲーム感覚で楽しむことができました。周りの参加者の方々も、3回のお香の聞き当てで、だんだんと熱が入ってきてぜひとも当てたいと、盛り上がっていました。また、七夕香や伏籠で観させていただいた香道の所作は、たいへん美しく、感激いたしました。さらに香道についての説明や、七夕にまつわる歌やお話を伺えたことも、たいへん勉強になりました。そして、なにより、ゆっくりとした豊かな時間を過ごすことができましたことに感謝しております。(SS)


「七夕香」の始まり

二十年ぶりに直心流の香会に出席させていただきました。灰手前の美しさ、足さばき、立ち居振舞、どれも目も心も釘づけになりました。「七夕香」は叶わず、今年の逢瀬は涙で雨の川も・・・。日本古来の香道に触れた今日は平安人になったような気がします。もう少し、人数(10名位)で、一つ香炉が回ればより一層すばらしかったと思います。ぜひ、また出席させてくださいませ。
(TS)


「舟」のグループ(彦星役)
最初のお香は「彦星」

七月七日に行われた「お香を聞く会」に初めて参加させていただきました。お香ということについて多少理解できたと思います。お香を聞くまでの間、香元の所作や動作が長すぎて参列していた人達は時間をもてあそび退屈していたようでした。香元さんの動作などの説明も欲しかったです。お香の香りは良く、三種類当てるのは困難でした。良い経験をさせていただきました。お弁当もおいしかったです。(MT)
→→→→→
前回までの会では香元の所作の説明をしておりましたが、今回は「七夕香」で他に説明することが多かったので、説明できませんでした。次回は香元の所作の説明をいたしますので、ぜひご参加ください。(瑞香)


香炉を聞く「舟」のグループ

初めての参加でしたが、大変楽しゅうございました。ありがとうございました。歴史を感じる遊びですね。同じ「彦星」でも熱の加減か、聞こえ方が全然違いました。ですから、最初の方と最後の方では、ずい分違うのではないかと思います。伏籠は踊りのようにきれいでした。また、ぜひ参加させて下さい。(YW)
→→→→→
同じ香木でも割った(切った)場所が違うと香りが違う場合もありますし、正客が聞いたときの香りがそのまま続くとは限らないのです。香木の香りは微妙に変化したりします。そのため、その香りの中からかすかな異同を聞きわけるのは大変難しいのですが、それがゲームの楽しさのひとつでもあります。次回はそんな香木の性質も考えながらお聞きいただければと思います。お待ちしております。(瑞香)


「楫(かじ)」(織姫)のグループは
全員女性

七月七日の「七夕香」の会に参加させて頂き、素敵な一日をありがとうございました。子供たちが小さい時は七夕祭りを楽しんだ思い出もありますが、久しぶりに大人の七夕の行事を味わいました。古(いにしえ)の人々が夜空を見たり、植物を観たり、現代のように電気のない自然の中で豊かな感性を育み、香道、茶道、華道と何百年、時が移ろうとも現代の人々をも癒す素晴らしい文化を残したことを改めて知ることができました。心のこもった天の川を囲み優雅なお香のお遊びができ、普段の生活を忘れる一時でした。「あいざいやゆう」(瑞香)先生の歯切れの良い説明やお着物が楽しみです。ただ、長時間のおひざができないのが残念です。次回もお食事や茶菓も含め、期待しております。(TY)


座椅子に座って
お香を聞いているお客様

母に勧められてお香の会に参加しましたが、七夕香と伏籠を見ることができ良い経験になりました。七夕香のようにお香を聞くのは大河ドラマの「お江」でもやっているのを見ており、それを自分自身が体験できるとは思いませんでした。また、機会があったら参加したいと思います。(MI)


答は色(黄色、ピンク、グリーン)で。悩み中?

先般、先輩のお誘いにより万葉荘での「七夕香」に参加させてもらいました。当初は、間口の狭い世界で私などのような初心者が楽しめるのかどうか不安でした。しかしながら、七夕のための天の川を見た瞬間に不安はなくなり、香が始まるとともに楽しさが顔の緩みとなって表われた始末です。また、初めて参加する者にとってラッキーなことにゲーム形式で行われ、みんなで笑ったり嘆いたりしながらその輪に入れたことです。高木さんを始め、主催者の細やかな心くばりにも感心させられること多々あり、改めて香の世界を垣間見たような(?)気がしています。では、次回を楽しみにしています。(OE)


当たった方は駒を進めます



天の川に浮かんでいる星、舟、梶の葉。駒は少し進んでいます

お香の会は二度目になります。七夕香とはまた風流な、どんな趣向が懲らしてあるのかしらと心惹かれて湯河原まで電車にコトコト揺られて来ました。万葉荘にも惹かれて‥。湯河原の駅に降り立って南に開けた段差のある地形にびっくり、海が近いのかと思っていたら森の中、キョロキョロしながら万葉荘に到着しました。大広間にはすでに天の川がかかっていました。天の川を挟んで彦星と織姫とに別れてお香を当てると一つ近づくという趣向。会えたら万歳!皆さん(私も)子どもに帰ったように一喜一憂して楽しみました。鼻には全然自信がなかったのですが運と消去法の甲斐あってなんと「早漕ぐ船」という名誉なタイトルをいただきました。万葉集に七夕を詠んだ歌がいくつもあって万葉人のロマンチックで細やかな心に触れた七夕香となりました。
(KY)



'香を聞く会'とはどんな事?香りを楽しむ?作法も知らずに安易な気持ちで初めて参加してみました。着席して進行すると緊張の中、香道の伝統を感じ取れました。香りを楽しむよりも香りのささやきにささやかに感触する体験へ移りました。わたしにとってはまさに香りのささやきを聞き取る微細感触でした。会の進行も時折説明していただき楽しく進行しました。終了後の食事も大変に美味しく戴け、有意義な一日を過ごすことが出来ました。次回もぜひ、参加したいと思っております。 遺跡巡りをしていた頃、パガンやアンコールワットに感動しました。以来に次ぐ偉大な感動を得ました。(TS)


佳子様と和子様の組が最高点(5当たり)。記録はお二人に



伏籠に振袖を掛けています


七月七日の七夕の行事は幼い頃、願い事を書いた短冊やきらきらとした折り紙など笹の葉に吊るし、川に流した覚えがある。
この万葉荘において、七夕の趣向で香の会が開催され、玄関や広間にも大きな笹に願い事を託した短冊が吊るされ多くの客でにぎわっていた。天の川に見立てた布を真ん中にそれを挟んで、向こう岸と手前の席に座り、当て香をする趣向の七夕香に僭越ながら正客に座らせて頂き、香元の静かでなめらかなお手前を拝見することが幸運だった。
始め、「彦星」次は「姫星」の香りを聞く試し香の後、本香、当たれば天の川を渡るように自席の駒、星のピンを進めて、真ん中で向こう岸の星のピンと出会えば、目出たし、目出たしと言った寸法のゲーム感覚が香りを当てるとも当たらずともかかわらず、わくわくどきどき感に大変楽しいものがあった。天の川を超えると言ういにしえのロマン溢れる遊びは昔も今も変わらず、「恋ひ恋ひて逢う=逢いたし」の気持ちは同じなのではないかと思い馳せられた。
世俗を離れ、またたく間に至福の時は過ぎて行った。楫と梶の葉の由来なども趣味深いお話でした。二つの香炉の中から初め大きな炭団が小さな火種の粒になり最後は役目を果たし、火消壺の中に納められ、この「かおり」に有難うと愛おしささえ感じ、正客冥利につきる思いがあった。 午後からの伏籠は七夕にちなみ、見事な着物に香を※きしめ、優雅なお手前を拝見させて頂きました。「黒方」の香りは格別なものがありました。(KT)

※火へんに主で「た」く


二人の師範の息もぴったり



息を飲んでご覧になっているお客様

今回のお香を聞く会は前日の会場準備から参加させていただきました。会場に天の川をしつらえ星をちりばめ船をおき、駒を進める線が引かれ、一人一人の駒を手作りしました。子供のころに帰った様に夢中になってやっていました。みなで作って行く楽しみ、一生懸命遊ぶ楽しさを感じた会でした。七夕香を行っている時のお客様は皆笑顔で、当たった時のうれしそうな顔と、外れたときの残念な顔が、それでも笑っていて平和な満ち足りた時間を過ごせました。いつの日か、友達の前で、香炉に火を入れ、灰を整えて、香を※き香りを楽しんでもらえるようになりたいと、改めて強く思いました。これからもご指導よろしくお願いします。(IH)

※火へんに主で「た」く


古の七夕は秋の始まり。秋柄の振袖に七夕の夜空のような扇子

「ひと言で申せば驚き」と先日お答えいたしましたが、まずは七夕香と言う大寄せの香席では心が和み、楽しませていただきました。堅苦しくないお席に驚きです。次に伏籠ですが、これを考案されました直心流に感服です。源氏物語にも出て参ります伏籠から私は籠のようなものが登場するものかと思っておりましたが、この度は予想をはるかに超え、まったく異なる形で驚きでした。大勢のお客さまは固唾を飲むようにして見入っておいででした。実は私は表からではなく、丁度お香元の後ろ側のついたての間からの拝見になってしまったのですが、それがむしろ、間近にお手前を拝見することになり、中々得難い幸運だったと存じました。静かに淀みなく進められるお手前、次第に立ちこもる香りの内に二枚ものあの美しい振袖が掛けられてゆくさまは何とも表現のしようがありません。今時の世の中でこの様な優美な世界がくりひろげられる様(さま)、時間と空間が出現されることに驚きました。
私は若いころから香りに関心があり、年を重ねるにつれ、自宅で手軽に気軽に本物のお香をたき楽しみたいと秘かに思っていた矢先、友人が香道への道を開いてくれましたこと有難いです。古くは万葉集ゆかりの地、湯河原で高木瑞香先生という優れた師の元でお勉強できますことに感謝しつつ、お香の世界に入って行きたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。
(MK)



振袖の間で瑞香師範のご挨拶。
茶和菓子が出されています



特注の茶菓子
七夕の夜空(紫)と織姫(赤)
横浜杉田「菓子一」製


七夕のイメージの振袖の後ろで。
「彦星」役の男性と振袖が妙に似合っています

香道教室

高木瑞香師範は湯河原で「香道教室」を開いておられます。最後の3人の方の感想文はその教室のお弟子さんの感想文です。香道教室にご興味のある方は万葉荘へお問い合わせください。

次回は10月28日(金)に「三夕香(さんせきこう)」を行います。

新古今和歌集の「秋の夕暮れ」を歌った歌三首をテーマにした香席です。もちろん、伏籠もご覧いただきます。申込受付はすでに始まっております。

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