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■第八回「あいざいやゆう」と万葉集を楽しむ会■

第八回「あいざいやゆう」と万葉集を楽しむ会に参加して

第八回のテーマ:蓮(ハス、ハチス、荷葉)

早朝に咲き昼には閉じ、3日繰りかえし、4日目に散る。蓮根は根ではなく茎。万葉集ではハチス。荷葉(かよう)。仏教では仏の知恵や慈悲の象徴。2000年前の種から発芽した「大賀ハス」
花言葉:「神聖」「沈着」「休養」

今回の花は蓮(ハス)でした。先生は7月18日に横浜の本牧にある三渓園(さんけいえん)の観蓮会に朝早く行かれたそうです。そのときに撮った写真をファイルにして回してくださいました。また、蓮の茎とお香「荷葉(かよう)」を見せてくださいました。蓮の茎はまるで細い蓮根でした。「荷葉」と言うのは蓮のことですが、そのお香は蓮の香りに似せて平安時代に作られた香りだそうです。蓮の香りってどんな香りなんでしょうかね。また、童謡の「ひらいた、ひらいた れんげの花がひらいた」は蓮の花のことだと聞いてびっくりしました。
7月23日の誕生日の花が蓮だとのことです。参加者の中でその日に一番近い人に、先生が撮った蓮の写真がプレゼントされました。このときだけは7月に生まれていたかったと思った人が多かったようです。いただいたのは萬美さんでした。
万葉集のころはそうではなかったのですが、仏教が入って来てから、蓮はいつのまにか、葬式や法事の花になってしまいました。だから、通常着る着物や帯の柄には蓮は使われないそうです。そのため、先生の今日のお着物は蓮に関係ないのかなと思っていました。そうしたら、なんと鳥獣戯画の絵の中にありました。蛙が蓮の葉を頭にかぶっている絵が描かれていました。さすが、先生ですね。記念品は手描きで蓮の絵が描かれているろうそくでした。新潟の手描きろうそくやさんに注文されたそうです。
あいざいやゆう先生の「万葉集を楽しむ会」はとても人気があって、先生の兵庫県の故郷の町でも開かれているそうです。今回の「蓮」の講義は万葉荘、横浜、兵庫で参加者は合計55名になったそうです。万葉荘以外で参加された方の感想も加えました。


蓮の茎(まるで蓮根のようです)



蓮の葉をかぶって踊っている蛙
(先生の着物に描かれていました)

夏真さかりの暑い日にもかかわらず、万葉荘では今回も新しい方が加わり、14名で行われました。お仲間がふえることは大変嬉しいいことです。毎回、今日はお花は何かしらといろいろ想像しますが、今回は蓮(ハチス、荷葉)と少々意外でした。お花が咲いているところを見るのは大変きれいな派手な花ですが万葉集には四首しかないと言うことです。

●【原文】蓮葉者 如是許曽有物 意吉麻呂之 家在物者 <宇>毛乃葉尓有之
  16/3826 詠荷葉歌 長忌寸意吉麻呂
(訓読)蓮葉はかくこそあるもの意吉麻呂が家なるものは芋の葉にあらし
(意味) 蓮の葉とは このようなものをいうのですね 意吉麻呂(おきまろ)の家にあるのは里芋の葉のようだ。
●【原文】久堅之 雨毛落奴可 蓮荷尓 渟在水乃 玉似<有将>見
  16/3837 作者未詳
(訓読)ひさかたの雨も降らぬか蓮葉に溜まれる水の玉に似たる見む
(意味) 雨が降らないでしょうかね。蓮の葉にたまった水が玉のようになるのを見たいと思います。

他の二首も先生に教えていただいて読んでみました。短歌一首と長歌一首。短歌三首は少々ユーモラスな面もある歌ですが、長歌は精神的な美しさのある歌だと思いました。いつも思うのですが、万葉集を読んでいると千年前の日本人と現代の人々とものの考え方、気持ちなど変わっていないと感じてしまいます。(今回、先生もそのようなお話をされました)最後にわたしの好きな短歌の一つを記したいと思います。(萬新)

○石(いわ)走るたるみの上のさわらびの萌え出ずる春になりにけるかも
志貴皇子のよろこびの歌です。巻8 1418

「あいざいやゆう」と万葉集を楽しむ会は昨年の6月から始まったそうですが、私は第7回から友達の勧めで参加し、今回が2回目という新参者です。新参者にもかかわらずこの会を心から楽しむことができたのは、万葉集という継続するテーマの中で毎回魅力的な話題を取り上げて飽きさせないという先生の上手な講義ももちろんですが、長く参加されている有識の方が私達新参者を本当に暖かく迎え入れてくれているアットホームな雰囲気によるところも大きいです。
万葉集というとどうしても学生時代の苦しかった勉強を思い出して難しくまた堅苦しくも感じてしまいがちですが、先生のお話は初心者にも分かりやすく楽しみながら参加でき、このような授業があったらもっと楽しい学生時代を過ごせたのにとふと感じてしまいました。
先生は講義内容でもちろん私たちを惹きつけてくれますが、その日のテーマに合わせてお召し物(着物、帯)から始まりお茶のお菓子・お土産にいたるまで、その日の「話題のお花」でコーディネートされることで目からも私たちを楽しませてくれ、日々の生活の中で忘れていた「生活を楽しむ」ということを思い出させてくれます。
今回の花は蓮で、私にとっては高校時代過ごした城下町のお堀で咲いていた蓮を思い出す懐かしいお花です。蓮は寺院めぐりで見ることが多く仏花のイメージが強いですが、これは平安時代以降に仏教と結びついた故とのこと、万葉の時代は日常生活に密接した華やかな花だったそうです。今回ご紹介いただいた万葉の歌は蓮を美人になぞらえた歌ではありますが、一寸斜から見たような面白い歌だったのは意外で、万葉集にもこのような歌があったのかと大いに驚かされるとともに万葉集のおおらかな人間味あふれる作風に大いに魅力を感じました。
私は書道を勉強していますが蓮の花の歌は題材として扱われることも多いです。今回古今集で紹介された蓮の花の歌は本当に偶然ですが、私が今年書道展に出品した「はちす葉の にごりに染まぬ心もて なにかはつゆをたまとあざむく」そのものの歌で、びっくりするとともに少し嬉しく感じました。この歌の魅力を再認識した次第です。
先生の講義はもちろん歌についてその心を理解させてくれますが、それとともに関連した知識の造詣を深めてくれます。今回は作者不群と読み人知らず、水蓮と蓮などなんとなく曖昧だった知識を小気味よく明快にしてくれました。このような歌だけでなく派生した知識を広げてくれるのも楽しく学べる理由と思います。
最後に先生から間近に見れる蓮の花のお勧めスポットとして三渓園をご紹介いただきましたが、今回学んだことを思い浮かべながら一度訪ねてみたいと思っています。今回のような楽しいお話を次回以降も聞かせていただけるのを楽しみにしています。(翠葉)


記念品は手描きろうそく
(蓮の花が丁寧に描かれています)



最近は席が定着しつつあります



蓮池のイメージの帯に蓮の帯留

先日はご講義をありがとうございました。その都度、ご時候のお召しものと親しみのある優しい語り口調に心和まされております。今回の花にちなんだ素敵な記念品までいただいて恐縮いたしております。次回が待ち遠しい余韻の残るご講義、楽しみにいたしております。暑さのみぎり、お気をつけてお過ごしくださいますように。(兵庫教室:芳葉)

楽しい講義をありがとうございました。全く風流を解しない私ですので、恐る恐る参加いたしましたが、皆さんの自己紹介でほとんどの方が「万葉集は小学校以来で・・・」と仰るのをお聞きし、ほっといたした次第です。萬游先生のとても分かりやすい解説で、花にまつわるお話と歌の深い意味も良く理解でき、本当に楽しかったです。会でも申しましたように、毎日世俗にまみれた生活をしている中で、こういう別次元の世界にわずかな時間でも浸れるのは、心のリフレッシュに大事なことだと思います。ぜひ、今後とも参加させていただく所存です。(横浜教室:燕葉)



あいざいやゆう先生と今回の参加者

第九回あいざいやゆうと万葉集を楽しむ会

■日時:10月13日(木) PM2:00~3:30
■参加費:1500円(和菓子、抹茶、記念品付)
(10月は例外的に第2木曜日となります。今後は2カ月に一回、第一木曜日に行います)


なお、横浜教室でも同じ内容で開催しています。
■日時:9月22日(木) PM7:00~8:30
■場所:杉田地区センター(045-775-0541)

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